人の心を種として

古今和歌集 (角川ソフィア文庫 (SP38))

古今和歌集 (角川ソフィア文庫 (SP38))

2か月以上かけてしまったか。次の展開が楽しみな類ではないからしかたないけれど。もっと早く読んでおくべきだったなあ。
しかし,曲がりなりにも(国文学に進学しようと考えるくらいには)国語を愛するものとして,古今集も読まずに駄洒落をひねっていたことは今となっては実におこがましいというか恥ずかしいというか,いっそ雪のように消え入ってしまいたいとさえ思われる我が身であることよ。
ぱっと思い出せるもので好きな歌。

わが袖にまだき時雨のふりぬるは君が心に秋や来ぬらむ
(恋歌五・七六三・よみ人しらず)

日本人だなあと思いますね。

見る人もなき山里のさくら花ほかのちりなむのちぞさかまし
(春歌上・六八・伊勢)


実は一首,自分の心を鷲掴みにした衝撃的な(?)歌があったのだが,それは今はまだ伏せておくことにします。


さあやっとロミジュリが読める。