アントニン

ドヴォルジャーク (作曲家・人と作品シリーズ)

ドヴォルジャーク (作曲家・人と作品シリーズ)

うわあ,同シリーズのチャイコスフキーを髣髴とさせる怪書である。さすがにあれを越えるほどではないけれど。
無駄に大仰だったり直訳調だったりして非常に鼻につく文章。外国語の文を訳してそのまま継ぎ接ぎしたみたい。なんか「いえよう」語法だし。女性の著者にかぎってこういう文書くんだよね,などと思わせる二人の罪は大きい。
今まで読んできた同シリーズ*1では,ショスタコモーツァルトが万人に薦められる名著だと思う。特にモーツァルトはよく纏めたって感じ。


いま行き帰りの電車でドヴォの交響曲を1番から聴きなおしているが,どうしてこの人はこんなにテンション高い*2音楽を書けるのだろう。3人(?)の子供を亡くしているとはいえ,基本的には円満に結婚し幸せな家庭生活を営めたあたりがブラームスなりチャイコなりとの違いか。

*1:チャイ・ブラ・タコ・モツ・ドヴォ

*2:「テンションって言葉は好きじゃないんですけどぉ」by 1か月後に会える方